日差しも強くなり汗ばむ季節になりました。そこで気をつけてもらいたいのは、熱中症です。熱中症は真夏だけにおこるものではありません。5月から6月の暑い日などにも発生しやすいのです。なぜなら、この季節は身体がまだ暑さに慣れておらず、急な気温上昇に体温調節機能が追いつかないからです。なかでも高齢者は暑さを自覚しにくく、本人が気がつかないうちに重症化するケースもあります。熱中症の死亡者の8割が65歳以上を占めています。発生場所は8割が住居となっています。初期症状としては、顔のほてり、めまい、吐気、頭痛、こむら返りなどもみられます。まずは、水分をとり身体を冷やし、涼しい場所に移動すると回復します。意識が朦朧としている場合や、意識がない場合は救急車を呼び早めに対処しましょう。室内の温度、湿度のチェック、こまめな水分補給、十分な睡眠をとり疲れをのこさないなど心がけ、この時期をのりこえましょう。
徳丸ふれあい館 看護師 五味