高齢者の皮膚は内側と外側、二つの要素によって老化します。内的な要因は肌の新陳代謝が低下し皮膚が薄くなっていくこと、外的な要因は紫外線、温度、湿度、などでダメージをうけ皮膚が弱くなっていきます。このように弱くなった皮膚は水分を保持する能力が低下し乾燥肌になってしまいます。普通の肌は表皮から水分が喪失していくので、肌をカバーして水分を保つ保湿が主流ですが、高齢者の場合は表皮にある水分の量が減少しているためカバーだけしても効果がありません。高齢者のポイントは「水分を補う」ことです。普段のスキンケアには、水分を補う効果が高めの保湿剤を使うといいです。塗り方は、手のひら全体でやさしくできるだけ皮膚(しわ)にそってぬりましょう。冬の間、乾燥肌で悩む方は、いまのうちからお手入れをすることをお勧めします。          徳丸ふれあい館 看護師 五味